脳神経学に基づくハンナ・ソマティクスの理論

肩が凝っていることを他人に指摘されて初めて気が付いたということはありませんか?また、万年肩こりだけどもう慣れっこになっていて気にならないという人もいるはずです。

ハンナ・ソマティクスでは、このような状態を感覚運動健忘(センサリー・モーター・アムネジア)と呼びます。慢性的な肩こりや腰痛などを指します。

感覚運動健忘とは、ストレスや外傷や習慣などにより、筋肉が無意識のうちに収縮し続け、それが普通になってしまうことを言い、その結果、痛みや筋肉の凝りや張り、可動域の減少、姿勢の歪みなどが起こります。

ハンナ・ソマティクスでは、この感覚運動健忘を解決するために、「一旦筋肉を収縮させ(力を入れ)、意識的にゆっくりと緩める(力を抜く)」という動きを練習します。脳の無意識の領域で行われている筋肉の収縮を、随意の意識的な領域である皮質からリラックスさせることを目的としています。これにより、脳の領域で筋肉の収縮がリセットされ、中枢神経から筋肉をリラックスした状態に戻します

怪我や手術などの外傷や、長年のストレス、同じ動作の繰り返しなどによって、硬く縮こまった筋肉は、再び柔らかく、弾力のある状態に戻ります。長年の悩みだった肩こりや腰痛は改善し、身体はいつの間にか以前のように動くようになり、よりリラックスした状態に戻ります。

Masako Hirasawaについて

日本で唯一人の公認ハンナ・ソマティック・エデュケーター。臨床心理士、公認心理士。心と身体とスピリットをひとつにすることを目指します。

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