ソマティック・エクササイズ

ハンナ・ソマティック・エクササイズは、アメリカの身体学者トーマス・ハンナ博士がフェルデンクライスメソッドから発展させたムーブメントです。痛みや凝りのある、硬くなった筋肉を、一旦収縮させてから、意識しながら、ゆっくりと、丁寧に緩めていきます。筋肉はリラックスし、動きも楽になっていきます。

私たちが感じ、動かす筋肉は、脳に制御されています。ソマティック・エクササイズは、筋肉を制御する脳をリセットすることで、筋緊張(筋肉の張り)を調え、筋肉を自然な長さに戻します(リラクゼーション)。中枢神経から筋肉の状態が変わるため、効果は長続きし、エクササイズを続けることで、リラクゼーションを維持することが出来るようになります。

ソマティック・エクササイズは、ゆっくりと、無理をせず動くので、通常のストレッチや筋トレとは違います。頑張ったり、力んだり、痛みをこらえて無理する必要はありません。回数が多ければ良いわけでもありません。むしろその逆で、決して頑張らず、力まず、楽に動ける範囲で動くことが大切です。「頑張れば頑張るほど効果的」「痛い方が気持ちがいい」と長い間信じてきた私たちには、ソマティック・エクササイズは慣れない動きかもしれませんが、「心地よく動くこと」をセルフトレーニングするうちに、不思議と自分の生き方も「心地良い方向へ」変化していくかもしれません。

脳から筋肉を変えることで、自分も変わる。ソマティック・エクササイズはそんなエクササイズです。

Masako Hirasawaについて

日本で唯一人の公認ハンナ・ソマティック・エデュケーター。臨床心理士、公認心理士。心と身体とスピリットをひとつにすることを目指します。

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