80代母のソマティック体験談

私の80代母のミラクル・ソマティック体験談を聞いてください!

私の母は、膝が悪く、もう長いこと整形外科に通院しています。変形性膝関節症で手術をし、その膝をかばうせいか度はもう一方の膝も痛くなり、もう何年も、膝の痛みを抱えていました。

2020年1月、ついに、主治医から、このままいくと車椅子だねと言われました。老化だから仕方ないと言われ続けた母は、いずれは車椅子と聞かされ、ショックを受け、落胆していました。

そんなわけで、母とのソマティクス・オンラインセッションが始まりましたが、最初は母も半信半疑でした。「セッション直後は楽になるけど、翌日また痛くなる」とよく言っていました。

でも、それには原因がありました。身体の使い方と思い込みです。せっかくソマティクスで身体が楽になっても、その後、2時間もずーっと台所で立ちっぱなし。これでは、また足が張ってしまいます。また、自分でエクササイズする時は、痛いほど効果があると思ってやり過ぎてしまうのです。

ソマティクスの考え方は真逆です。あくまでも、心地良い範囲で身体を動かすこと、痛くないように小さく動かすことが大事です。これを身につけるには、母の昔ながらの古い考え方を改めなくてはなりませんでした。

そうして2ヵ月経った頃、ソマティックな変化が始まりました。感覚が戻ってきたのです。太腿の動く感覚がわかるようになると、膝を曲げるのが楽になりました。普段、脚や背中を反り過ぎていることにも気づくようになり、自分で治せるようになりました。今まで無理矢理動かしていた身体を、今度はケアする方向に変わっていったのです。

そんなある朝、いつものようにベッドから起き上がると、身体が驚くほど軽くてびっくりしたと言います。それまでは、布団から起き上がるのも大変なほど身体が重く、それが当たり前だと思っていたそうです。

母は、朝昼晩と3回のソマティックエクササイズを、毎日自分で続けていました。

ソマティックエクササイズを始めて4か月後、膝の痛みはほぼなくなり、杖をつきながらでしたが、以前よりも楽に歩けるようになりました。その頃、母は「歩き方を思い出した」と言いました。

そして、半年が過ぎた頃、ナント、母は杖を使わずに歩くようになりました。「半年前は、こんなこと、想像もできなかった」と、自分の足で歩ける喜びを嚙みしめました。

母のソマティック体験、ミラクルのように思えますが、実は、ソマティック・エクササイズを続けることで、誰にでも起こりることです。だって、80代を過ぎた母でさえ、できたのですから!

Masako Hirasawaについて

日本で唯一人の公認ハンナ・ソマティック・エデュケーター。臨床心理士、公認心理士。心と身体とスピリットをひとつにすることを目指します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

10 − three =